AIによる画像の自動生成の仕組みとして Midjourney というサービスが始まった。Midjourneyでは Discord というコミュニケーションツール上で利用できる画像の自動生成サービスであり、基本的には単語や文節をベースにAIがそれを解釈、その世界観を構築して実際の絵を描くという仕組みになっている。
今後、我々が持つ創造性というのものの一部はAIに置き換わって行くのだという確信が出てきた。例えば芸術としての表現においても、人が考え表現をコントロールして新たな地平を見ようとする試みの一部がAIで置き換わってく。
私がELPのレコードジャケットで知った H,R Giger の絵にしても、それれには半自動の制作行為が含まれていると思うし、デカルコマニーの模様中にアートを見出す精神行為など、その行為すべてが恣意的な我々のエネルギーで成り立っているのではない。
その中で、より良いバランスとしての無秩序が新たな価値を生んでいくと言うのは確実なのであって、それらの割合を学習したAIは現実の可能性を拡張するものであると言えるだろう。そしてそれはアートそのものの機能の一部でもあるのだ。アートもまた現実を拡張し、可能性を広げていく。
したがって、これら無意味なAIの行為から意味を紡ぎ出すのは我々なのであって、そこに偏見なき観察というものが必要とされていくのだろう。
ちなみに、Gigerをモチーフにした自動生成画像にガチャピンが出てくるとは思わなかった。