月例会課題写真は「石の写真」でした

月例会課題写真は「石の写真」でした

キーファ2月の月例会では、アナログフィルムの講義を行いました。現在のデジタル処理の元になったアナログフィルムは銀の凝集作用などを利用して感光出来る様になっています。すでに使っている人は少ないアナログフィルムですが、写真文化を作り上げ現在の写真の基礎を築くものです。

 光を捉える銀の仕組み

銀が写真感光剤として使われるようになったのは、銀塩の光感受性が非常に高いためです。銀塩は、光が当たるとその表面の原子構造が変化し、暗室で現像することで画像が形成されます。この性質を利用して、写真が誕生しました。
実際に、銀塩は多くの種類があり、それぞれに特性が異なります。たとえば、ブロモ銀塩(臭化銀)は感度が高く、その他の銀塩は感度が低いです。しかし、いずれの銀塩も、光によって励起されることで、電子が移動し、その結果、銀イオンが生成されます。
銀が写真感光剤として使われた理由のひとつは、その高い感光性と、暗室での現像が比較的容易であることです。また、銀の反応性が低く、化学的に安定しているため、写真の保存性が高いという利点もあります。これらの理由から、銀は写真感光剤として非常に適しているとされています。

写真フィルムには、感光剤と呼ばれる物質が塗布されています。感光剤は、光のエネルギーによって化学反応を起こすことができる物質で、写真フィルムが露光されることで、感光剤が光に応答し、像が形成される仕組みになっています。
一般的な写真フィルムの場合、感光剤として銀塩が使用されます。銀塩は、感光剤として優れた性質を持っており、光に当たることで化学反応を起こすことができます。

写真フィルムが露光されると、光が感光剤に当たり、感光剤の銀塩が光によって還元されます。還元された銀塩は、現像剤と呼ばれる別の化学物質によって銀の微小な粒子に変換されます。これらの銀の微小な粒子が、フィルムの表面に形成される黒い点や線などの像を作り出します。

現像剤には、一般的にアルカリ性の溶液が用いられ、この溶液が銀塩を銀に還元する役割を担っています。現像剤によって生成された銀の粒子は、フィルム上に存在するゼラチン層に取り込まれ、定着剤によって安定化されます。これにより、写真フィルムに像が形成されるのです。