現代の写真は過去の写真とは違うものになりました。
それらのプロセスが銀塩写真の時代に比べてデジタル化されたことで、新たな想像物としての画像となり、誰もが簡単に手に入れることも可能となったと言えるでしょう。したがって、「写真」という概念自体を解体再構築するべき時期にあると言えます。私たちは「写真」に代わる概念として「写心」というコンセプトを提示し、それらの新しい技術を学ぶ為にこの「キロクマ!写心倶楽部」を開講したいと思います。
いまの写真を学ぶために重要なのは、アナログ的過去の歴史でもあります。
一般的に参入のハードルが下がった写心という技術において、それらは見落とされがちですが、アナログ時代に培った写真のスキルは現在のデジタル化された写心においても、その根本を成す重要な知識になります。もしそれがない状態で、写心を撮る事を続けていると壁に当たる日が来るでしょう。
したがって、それら理論や手法に関しても例会内で学ぶ機会を作ります。
それらは光学的な知識から始まり、アートとしての写心あり方や、ネットワーク時代のコンピューターリテラシーなど多岐にわたる内容となるでしょう。
熊本素材写真アーカイブスキロクマ!について
熊本の風景写真を著作権フリーで配布するためのウェブサイト「熊本素材写真アーカイブスキロクマ!」は、単なる写真配布サイトではなく、写真の共有文化という機能を拡充させるために運営されています。それはアナログな神の情報では出来なかった事です。デジタル化された画像は簡単に複製が可能なのであって、それまでの紙の情報としての写真とは正確を異にするものでしょう。
そんななか、4000枚を超える地域の写真が無料で利用できるシステムとしては他に類を見ないサービスに育ったと思われます。このキロクマ!から生まれたKIPHAは基本的に地域の写真文化の活性化を目指す活動でもあります。